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寄付者に選ばれる理由(ストーリー)のある
“地域の宝物”を全国へ届ける。
STORY 01

寄付者に選ばれる理由(ストーリー)のある
“地域の宝物”を全国へ届ける。

株式会社もりもと(千歳市) 代表取締役社長兼CEO 森本真司氏

千歳市に拠点を置き、1949年の創業以来、和洋菓子・パンの製造・販売を行う〈もりもと〉。
「北海道と共に生きる」を理念に、北海道の素材と生産者、
消費者をつなぐ商品づくりを返礼品事業に生かしています。

ふるさと納税の提供事業者に参入した経緯について。また、事業者になるにあたり課題に感じていたことについてお聞かせください。

千歳市がふるさと納税制度を本格的に導入した時期に合わせて、私たちも地域を代表する菓子メーカーとして参入しました。全国のお客さまに〈もりもと〉を知っていただき、地元に恩返しをしたいという思いからです。看板商品である〈北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー〉を中心に、北海道産素材を生かした商品を厳選し、千歳市の魅力を表現できるラインナップを提供しています。

ふるさと納税事業は、単に商品を登録すれば成立するものではなく、寄付者に「選ばれる理由」を明確に示す必要があります。当初は全国の数多くの返礼品の中で〈もりもと〉らしい価値をどう表現し、どう差別化するかが最大の課題でした。また寄付者との接点がオンライン中心になるため、対面販売のように直接思いを伝えられない中で、ブランドの物語や理念をどう体験として届けるかも大きなテーマでした。

そこで、地域の魅力を正しく伝え、寄付者との関係を長く育てるには、単なる事務代行ではなく「ともにブランドを創る伴奏者」が必要だと感じていました。〈スプレス〉さんは、自治体・事業者・寄付者の三者をつなぐ視点と、現場感覚に根ざした提案力を兼ね備えており、初回の打ち合わせから「この方々なら理念を形にできるかもしれない」という期待感が持てました。

     

〈スプレス〉とはどのような取り組みを行ったのでしょうか。

千歳市の特産であるハスカップは、とても希少で地域の歴史と深く結びついた果実です。私たちの看板商品のハスカップジュエリーは、その魅力を伝える代表格として長年愛されてきました。〈スプレス〉さんとは、この商品の魅力を最大限に発信するため、サイトでの見せ方やプロモーションを工夫し、“地域の宝物”として全国へ届ける取り組みを進めてきました。

その一つとして〈スプレス〉さんはハスカップについて独自に調べられ、全国の寄付者の方々に向けて一つの読み物のようなプレスリリースを作成してくださいました。我々でも知らなかったことも深掘りしていただいて、担当者も非常に感動していました。

また、当社の提供品はプロパー商品で、約6割をハスカップ商品が占めています。〈スプレス〉さんからは、我々にはない視点から寄付者自身が選択できる食べ比べセットをご提案いただきました。ふるさと納税ならではの売り方をアドバイスいただいたことで、素晴らしい結果につながっています。

【プレスリリース制作】
ハスカップに関する独自調査・プレスリリース(2024年6月公開)を制作し、寄付者の理解促進と検索接点を強化。

【企画商品提案】
マーケティングに基づき、食べ比べセットなど寄付者の選択性を高める商品を企画。初夏には、その年収穫されたばかりのハスカップを使った「ハスカップジュエリー・ヌーボー」の販売など季節性を前面に打ち出した短期訴求と定番商品で構成。

〈スプレス〉の仕事ぶりで最も評価する点についてお聞かせください。

現場の声を吸い上げ、スピード感を持って改善提案に落とし込む力です。単なる運営代行ではなく、寄付者の反応や市場動向を踏まえた具体的な改善策を提示してくれるため、私たちも安心して新しい挑戦に踏み出せます。また数字だけでなく「寄付者の満足度」という定性的な価値を重視してくれる姿勢も高く評価しています。

売り上げ面では、返礼品の訴求力向上と寄付者リピート率の改善により、前年対比で大きな伸びを実現しました。組織面では、〈スプレス〉さんの提案を通じてスタッフ全員が「ふるさと納税=地域と全国をつなぐ文化事業」という共通認識を持つようになり、現場の発信力が向上しました。結果として、ふるさと納税事業が社内のブランド活動全体を押し上げる存在になっており、社内のモチベーションアップにもつながっています。

加えて担当者からの話では、千歳市の事業者を対象に、定期的に千歳市内で勉強会を開いていただいたと聞いています。ふるさと納税の基本的な仕組みから注意点まで、素人にも非常にわかりやすくレクチャーしていただき、全国市場の動向と各自治体の成功事例などは大変参考になりました。さらに、業種や業態の異なる事業者の方々と交流できる場も設けていただいた点も、非常に感謝しています。

【KPIコンサルティング】
業績評価の指標を示し、寄付者満足の可視化・改善。

【勉強会】
千歳市内の勉強会を定期開催。業態別グルーピングで理解促進、成功事例・制度変更の共有。

御社にとって〈スプレス〉はどういう存在でしょうか。

市場環境が変化し、価格や物量だけでは選ばれない時代に入りました。当社は、全国の方に「北海道・千歳の暮らしの豊かさ」を体験していただくことが、ブランド価値の向上と地域貢献の両立につながると考えています。そうした中でふるさと納税事業は、〈もりもと〉にとって「理念を体験化し、全国に広げるための文化発信プラットフォーム」であり、同時に「安定収益と新規顧客開拓の両立を目指す戦略チャンネル」と位置付けています。返礼品を通じて初めて〈もりもと〉を知った方が、その後ECや店舗、観光を通じて関係を深める流れが生まれており、事業全体をけん引するコンテンツへと成長しています。

私たちにとって〈スプレス〉さんは、「地域ブランドの共創パートナー」といえます。今後は返礼品を単なる物品ではなく「千歳ならではの特別な体験」として進化させ、寄付者との関係をより深く、長く育てていきたいと考えています。そのためにも、〈スプレス〉さんのマーケティング力と現場力を掛け合わせ、全国に誇れるモデルケースをともに作っていきたいと考えています。