Souplesse ふるさと納税で、北海道をもっと元気に

地域とともに歩むスプレス Souplesse with the Community

寄付額は約1,000万円から約8億円へ。
「止まらない工夫」が成長の鍵。
STORY 03

寄付額は約1,000万円から約8億円へ。
「止まらない工夫」が成長の鍵。

利尻富士町 町長 田村祥三氏

高級海産物の代名詞ともいえる利尻昆布やうに、毛がになどを特産品に持つ、利尻富士町。
海産物を中心に、現在約300品目もの返礼品を提供しています。
近年は、日本最北の酒蔵で造られていた日本酒を復刻。島内外の人々に、新たな魅力を発信しています。

〈スプレス〉との共創のきっかけと、
パートナーに選んだ理由をお聞かせください。

初対面は、今から9年ほど前になります。ある日突然「面会したい」ということで加納社長が本町にお見えになりました。当時私は、〈スプレス〉という会社についてほとんど認識していなかったのですが、「ブランドうにや昆布など魅力的な地場産品があるのに、ふるさと納税のPRの仕方がもったいない」と切々と訴えるその言葉に、加納社長の熱意を感じました。

実際に、社長はやる気満々で、さまざまなアイデアを提案していただきました。お話を聞くうちに、「そんなにやる気があるなら、お任せしてみよう」と心を動かされたのが〈スプレス〉さんと契約した一番の理由です。当時の利尻富士町のふるさと納税の寄付金額は、1000万円程度。件数も少なく、役場内で処理できる規模でした。〈スプレス〉さんも、当時はおそらく社員が数人程度だったように記憶していますが、地元の事業者とともにさまざまな商品を開発していただき、翌年には寄付金額が大幅に増加しました。

それ以降も毎年右肩上がりで増加しており、現在本町のふるさと納税の寄付金額は約8億円弱、提供品はおよそ300品目に拡大しています。もし加納社長がこの町に来ていなければ、ここまでの実績には至らなかったと思いますので、非常に感謝しています。

【自治体様コンサルティング】
定期ミーティングを行い、コンディションの確認や新しい戦略を一緒に策定。新たな課題を洗い出し、柔軟に解決していきます。

【返礼品開発コンサルティング】
事業者様のご意向を伺いながら、一緒に考え、ご提案も行います。当社がもっとも得意としている分野です。

【返礼品同梱物の制作】
毛ガニやあわびの殻のむき方など、返礼品をわかりやすく伝えるためのチラシを制作。寄附者様の目線に立ち、同梱物のフォローアップも行っています。

【リピーター獲得キャンペーンの実施】
町長発案のもと「ふるさと納税 Wチャンス企画」を2年連続開催。寄附者を対象に、町長の抽選で当選者にプレゼントを発送しました。

【寄附受領書・証明書の作成】
寄附受領書や証明書など必要書類を作成。

日本酒復刻プロジェクトが生まれた経緯について教えてください。

全国的に「地方創生」に向けた取り組みが進む中、町の活性化の一助としてできることを考えた時に、かつてこの町に存在していた地酒の復刻へと思い至りました。

町内には1931(昭和7)年から1973(昭和48)年まで酒蔵があり、そこで日本酒が醸造されていました。味の決め手となる仕込み水には、名水百選にも選出された湧水「甘露泉水」を使用できることも、この地ならではの強みだと感じていました。そこで2021年に、町の郷土資料館に保存されていた資料をもとに、瓶の色やラベルなどを忠実に復刻した日本酒を造ろうという機運が高まりました。しかしながら日本酒醸造のハードルも多く、町主体での活動が難しいことなどから加納社長に相談を持ちかけたところ、全面的に賛同していただけた上、事業スキームの構築からPR活動まで一手に引き受けてくださいました。

〈利尻富士栄泉〉の復刻からこの4年間で、想定していた以上の反響がありました。ふるさと納税での申し込みはもちろんですが、町内のコンビニや土産店でも取り扱っていただいたことで、町民や観光客など多くの人が手に取ってくださいました。また、「地元の海産物に合う地酒の復刻」というストーリーに共感していただき、利尻島発着便の飛行機の機内でも販売されるなど、島外に出てしまった多くの人たちにもふるさとの歴史に思いをはせ、新たな魅力をPRできるものを生み出せたと実感しています。

現在は加納社長の発案のもと、〈利尻富士栄泉〉の海底熟成酒プロジェクトが進行しています。2025年6月から利尻漁業協同組合の漁師さんたちに協力していただき、2026年の秋頃には第1号をお披露目できる予定です。

【調査】
郷土資料館に保管されていた酒瓶などの資料を調査。

【委託醸造依頼】
〈利尻富士栄泉〉の製造を北海道小樽市の田中酒造様に依頼。商品化に向けて試作を重ねました。

【商品発表会】
〈利尻富士栄泉〉のお披露目会を開催。町長をはじめ、役場の方々に試飲していただき、完成を祝いました。

〈スプレス〉の仕事ぶりで最も評価する点についてお聞かせください。

加納社長はお忙しいにも関わらず何度も本町に足を運んでいただいて、社長自ら事業者の方々と交渉するフットワークの軽さと、そのバイタリティーには感服しています。この島が好きだからこそ、この町を何とかしたい、助けたいという気持ちが態度に表れていると感じます。また、これまで町民が見向きもしていなかったものに価値を見い出したり、我々以上に地域事業者との距離が近く、地元の精神を尊重しながら、私たちと事業者をうまくつないでいただいている点も評価しています。加えて、主力産業である観光面においても、返礼品を通して新しい観光土産を拡充できたことは〈スプレス〉さんのおかげです。

本町のことだけを言わせていただければ、社長が自ら動いて毎年実績を伸ばしているわけですから、もうこれでいいと立ち止まってしまったら、おそらく実績は下がってしまうだろうと考えています。この先も担当課の職員と一緒になって、新たな発想でご提案を続けていただきたいと願っています。

【地域コンサルティング】
産業や観光振興、農林水産業の活性化など、地域の課題解決や将来の発展に向けて、専門的な知見やデータ分析をもとに自治体を支援。地域資源を生かしたブランドづくりなどもご提案しています。

利尻富士町にとって〈スプレス〉はどんな存在でしょうか。

社長に来ていただいてから10年弱ですが、社長は常に町のことを考えてくださいます。社長は「ふるさと納税を通じて町を元気にしたい」という思いから、地域イベントに協賛してくださったほか、ふるさと納税以外でもさまざまなご提案をいただくなど、月並みですが二人三脚でまちづくりに取り組める良いパートナーだと感じています。

代表的なものでいうと、2024年には北海道コンサドーレ札幌の河合竜二C.R.Cをお招きした交流会を主催していただき、町内の子どもたちを対象にトークショーやサッカー教室など触れ合いの場を設けていただきました。さらに、札幌ドームで開催された北海道コンサドーレ札幌の試合に子どもたちを招待してくださったほか、ドーム内の巨大ビジョンに利尻富士町のふるさと納税のPRもさせていただき、とても感謝しています。

ふるさと納税は、国の方針で幾度も制度改正が行われています。〈スプレス〉さんはそのたびに迅速に対応してくださり、安心してお任せできています。実績を維持するためにも、〈スプレス〉さんにはこの先もさまざまなアイデアを生み出し続けていただけることを期待しています。

【地域事業への協賛】
地域イベントへの協賛を通じて自治体とのパートナーシップを深め、信頼関係を構築。「地域とともに歩む企業」という姿勢を示し、社会的信用の向上にもつなげています。

【北海道コンサドーレ札幌の冠マッチを主催】
2024年8月16日に開催された「北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖」で、プレゼンツマッチパートナーとして協賛。自社事業への理解を促し、ふるさと納税の利用拡大を目的としたキャンペーンを実施しました。当社はプロサッカークラブ 北海道コンサドーレ札幌のオフィシャルパートナーとして、北海道と道民への愛と感謝を形に、ふるさと納税を通した地方創生、地域貢献活動を続けています。